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孫子

第13 用間篇

1  およそ弁護団を組んで大組織で争訟することになれば,弁護士費用だけでも100万円を費やすことになり,交友関係の内外で大騒ぎとなり,仕事にも励めなくなる。そして数年間も裁判をしたうえで,一日の判決を争うのである。それに […]

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第12 火攻篇

1  およそ執行には5通りがある。第1は差押,第2は担保執行,第3は仮執行,第4は保全執行,第5は財産開示である。執行をするには条件が必要で,その条件は必ず事前に十分に整える。執行をするには適当な時があり,執行の効果をあ […]

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第11 九地篇

1  争訟の局面では,散(主張されれば反論できない段階),軽(主張が浮き立つ段階),争(相手方と論争する段階),交(相手方も当方とで事実関係に争いがなくなった段階),衢(関係者の話を聞くべき段階),重(重要な段階),圮( […]

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第10 地形篇

1  事実関係には,誰の目にも明瞭なものがあり(通じひらけたもの),立証が困難なものがあり(障害があるもの),どのようにも解釈できるものがあり(曖昧なもの),他の事実と関連しそうにないものがあり(独立したもの),立証には […]

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第9 行軍篇

1  およそ相手方と争訟するに際し,相手方を見るには,大組織を相手にする場合は証拠集めの際は隠密に行い,証拠が固い事実を要件事実とするようにし,十分な証拠を得ていない事実を主張するべきではない。大組織は,きっと十分な証拠 […]

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第8 九変篇

1  裁判では,こちらで多くの証拠を集めなければならないような主張をするべきではない。証拠十分な相手の主張に反論するべきではない。不毛な論争に長く時間をかけるべきではない。偽りの和解の提案は相手にするべきではない。正当な […]

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第7 軍争篇

1  およそ訴訟では,弁護士が依頼人より受任し,主張を整理し,証拠を集め,訴えを提起する中で,裁判官の心証を得ることほど難しいものはない。裁判官の心証を得ることが難しいのは,難しい主張を簡単な主張のように見せかけ,有害な […]

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第6 虚実篇

1  およそ先に裁判官の心証を得て,これを不当と主張する相手方の対応を待つ弁護士は楽だが,すでに裁判官が心証を得た事実に対し,これが不当と主張して,その撤回を求める弁護士は大変である。優秀な弁護士は,先に裁判官の心証が獲 […]

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第5 勢篇

1  複雑な事実関係でも単純な事実関係であるかのように主張できるのは,事実関係をきちんと整理しているからである。難解な争点を簡単に立証できるのは,証拠をきちんと整理しているからである。相手方から訴えられても敗訴しないのは […]

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第4 形篇

1  昔から優秀な弁護士は,まずは依頼人から話を聞くにとどめ,事態が動いて相手方が反論できない態勢になるのを待った。依頼人から話を聞くことは当方の問題であるが,相手方が反論できない態勢になるのは相手方の状況次第である。ゆ […]